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解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理

新宿で長時間をつぶさないといけなかったので、そうだ、本屋、行こう。と紀伊国屋に行き、精神衛生の本を見よう。と思いそのコーナーへ。医学書のところにも若干はあるんだけど、専門過ぎて理解困難なうえ高価。扱ってる範囲が広すぎて私にはむーりーこれもむーりーどれもむーりーたぶんむーりー。と思ってたら、違う階にも関連本がある旨貼り出してあったので、いってみました。ありました。もうたくさん。
素人向けに書いた本・・・とザザーっとみると
うつ、うつ、うつ、うつ、不登校、自殺、うつ、うつ、自傷、うつ、境界性人格障害、うつ、・・・・
というようなラインナップ。
むきゃー
オラはウツじゃねんだぁ〜
ウツ状態だけどウツじゃねんだぁー
生き方指南本にも興味はねんだぁー
とあきらめそうになってたら、これが平積みになってるのを見つけちゃいました。
なんだ、あるなら早く言ってよ。
しかもお値段税込み710円とリーズナブル。2,000円は覚悟してたので、悩まず購入。あんまり安かったものですから勢いで隣にあったパーソナリティー障害の本も買ってみちゃいましたよ!
実店舗の本屋さんってやっぱり必要ですね。

私の病気は、鬱病じゃなくて、ボーダーラインでもなくて、不安神経症だとか軽いパニック障害だとか分類してもらったことはありますが、カウンセリングの医師から「解離だ、離人ってか解離です、典型です。」と言われました。解離性障害と「障害」を付けて宣告されてはいないと思うけど、まあとにかく解離だそうです。
それで私はどうすればいいんだろうか〜
といろいろ行き詰まって半年くらいカウンセリング行ってません。

で、これを読んでみました。

私のために書かれたのだろうかと思ってしまいました。

女性に多い、作文や美術が得意、空想傾向、演劇経験がある、自分を俯瞰する、アリスの世界のようにものが大きく感じたり小さく感じたりする、自分が斜め後ろにずれている、失声症(経験有)、頭がいろんなものでいっぱいになる、人が怖い、誰かに襲われるのではないかとビクビクしてる、駅のホームで誰かに押されるのではないかと思って怖い、手首を切る、大量服薬、などなどなどなど、いちいち、これ私の症例!?と思ってしまいました。
私は交代人格はたぶんいなくて(気づいてないだけだったらもうわからんが)、家に一人でいてもカーテンの隙間から誰かが見てる気がするってのは皆無ではないけどそういうのは誰でも少しはあると思ってたしそれ自体は特に悩んでいないんだけども、まぁ、こういうことを、実際にこの症状で苦しんでるわけではない人がよくここまで詳細に分析したもんだとあっけにとられてしまいました。それは博士なんだからあたりまえかもしれませんが。
私がみてもらってるカウンセリングの医師はどこの系列のドクターなのか知らないんですけども(カウンセリングだけしてもらってるけどお医者さん。出身校とかをいちいち出さない方針のクリニックっぽい。)私が今まで出されたキーワードの出てくること出てくること出てくること。うは。と目を丸くしてしまいました。
カウンセリングってただなんとなく話を聞いてるんじゃなくて、研究理論とかメソッドとかがあるんだなぁって、あったりまえなんだろうけども、それを確認できた気分です。

仕事で歯科の電子カルテインストラクターをしたことがあって、そのとき歯科治療の流れを詰め込まれたんですけども、歯科って、病名がまずついて、そこから処置の流れはもう最後までできてるんですね。医科の電子カルテのことはわからないけど、医科の医師である従兄に歯科電子カルテの構造をざっと説明したら「ははぁ〜。ま、でも歯科だからできるシステムだぁなぁ〜医科じゃあぁそうはいかんち。」と言ってたのでそうなのでしょう。しかも、この本にもあったけど、精神科は、検査をしたら処置方法も決まるってわけではない。CTスキャンして「あなたはナントカ性人格障害です!」ときっぱり分かれば苦労は減ります。減らないか。

著者の先生は、患者に対してあたたかく向き合っている印象を受けました。きっと患者が言ってることはなんだかわけのわからないことばかりだと思うのですが、それをいろいろ拾い上げて分析して研究している。このひとは何故こうなったのかな?と要因を捜す。激しい症状に対して、それを抑えるための薬を処方する。この本では具体的な薬の名前などはあげられていません。

内容の構成は

第一章 解離性障害とはどういうものか
第二章 解離以前の体験
第三章 彼女たち(彼ら)はどのように感じているか ―解離の主観的体験
第四章 解離の構造
第五章 外傷体験は解離にどのような影響を与えるか
第六章 解離の周辺
第七章 解離とこころ ―宮沢賢治の体験世界
第八章 解離への治療的接近

です。
解離を体験してない人は、身近な人が解離症状にないと、いったい何の話をしてるのかわからないかもしれません。実際の患者である私は、あまりにも自分の精神世界を明確に示されているものだから、あらゆるオカルト現象はこの先生をもってすればすべて精神医学的に説明がついてしまうのではなかろうかと本気で思ってしまいました。というのも、魔女狩りやエクソシストの話まで出てくるからです。魔女狩りとヒステリーとの関連性はどこかで聞いたことがある気がしたんだけど、狩られた魔女がヒステリーなのかと思ってたら、狩った周囲の人間の思い込みの連鎖だったのか??ちょっとそのあたり読み込みが足りてません。
ヒステリーという病名は今は使ってなくて、ヒステリーの語源は「子宮」の"hystera"からきてるんですって。女性に多くて、「子宮がおなかのなかで暴れてる」ってかんじだったそうです。ちなみに神経症という病名もヒステリーと同時に消えたのですって。そうだったのか!
私のはたぶんヒステリーと言われてた類いの解離とは違うと思うんだけども。

これは、もう一冊買って親に与えようと思いました。
あのひとたち、全然努力してくれなかったから。
これがあたしの病気です。ってポイって与えてみようと。
読まない気がするけどいいや。

で、私はこの先どうすればいいのかを知りたかったんだけども、「私を眼差すしっかりとした存在」というイメージを膨らませてゆくこと、というようなことらしい。

んー
わかんないよー

環境が悪かったから解離になったのか、もともと空想傾向があって作文と美術が得意だから過酷な環境にも解離して生き延びられたのか、どっちなのかは誰も知らないことでー
誰も知らないってことは医者も知っててー

私って本当に笑ってしまうくらい解離の典型だったんだなと認識できました。

宮沢賢治の世界観を用いて解説をした章があります。
宮沢賢治の作品は、視点がするすると移動するのでなんだか読みながらつるつるするなーと思ってたんですけど、そういうことだったのか。わたしあんまり没頭すると戻りにくくなるかもな。

解離の治療の方法の一つに、家族との連携を計る、というのがあるそうなのだが、これ私には使えない技だな。
でも解離性障害は、なおるんだって。
物心ついたときから解離してるのに、治るのかしら。
治ったらわたしどんな人間になるんだろうか。

またカウンセリングに行こうと思います。


2009年5月、これに絡んだエントリ追加しました。こちら。

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